みなさん、面接ってどんな風に受けますか?
真面目に受けますよね。
それは真面目なフリですか?それとも本当にあなたが真面目なんですか?
始めに言っておきますが、この記事の結論は
「僕が面接で真面目なフリをして大失敗した話」です。
真面目なフリをしたらいいことだらけだよ!という前向きな記事ではありませんのでご了承ください。
まあ言ってしまえば「しく〇り先生」みたいなものです。
今回の話は大きく分けて
・面接で大失敗した話
・失敗した原因
・今だから分かる正しい面接対策
この3つの話をしていきたいと思います。
みなさんには、つま先がはみ出るほどの崖すれすれを歩いて面接受験を受けてほしくないので、スリリングな受験を望んでいる人以外は読みましょう。
(スリリングな受験がいい人は逆にこれと同じことをすれば良いので、やっぱり読むと良いかもしれません。)
面接の結果を言ってしまうと、結局無事に合格することはできたのですが、一歩間違えていれば間違いなく不合格になっていました。
今回の話は大学受験の面接の話ですが、面接ブランディングという意味では就活生や、その他面接でも関係の深い話かと思うので、これから面接を控えている人は見ておく価値のある記事かもしれません。
- あらすじ
- 中途半端な対策、練習無し
- 僕が受けた面接の詳細
- 真面目なフリをする
- 面接官に攻められまくる
- 遂に答えられなくなり一度黙ってしまう
- 失敗の原因
- 根本的な原因
- 面接は自分の世界に引き込め
- 失敗したからこそ言えること
- まとめ
あらすじ
時は今から約半年ほど戻り2019年12月、僕はとある大学の入試のために面接を行いました。
「面接なんて真面目なフリしてれば余裕だろ」
と、考えた僕は面接の1,2週間前に必要最低限だろうと思う項目を適当にパパッと調べるのみで面接に向かいました。
それもテンプレ的な内容を表面的に。
そんな状態で受けた面接はそれはもう酷いもので、今振り返ってみても人生で1,2を争うほどの大失敗だったと思っています。
実際に僕がどのような面接をし、いったいどんな失敗をしたのか。
そして今だから分かる面接の本当の正しい対策方法とは。
中途半端な対策、練習無し
あらすじでも言ったように、僕は面接をナメていました。
元々何かを即興で話したりすることが苦手では無かったので、「なんとかなるだろ」と思っていました。
とはいえ、流石に何も対策をしないという程のバカでは無かったようで、少しだけ対策をします。
逆にこの中途半端な対策が今後の運命を左右することになります。
なんと、まさかのノー練習。
つまりぶっつけ本番です。
今思い返してみると、自分でも狂ってると思いますね。
僕の通っていた高校では、面接の形態などによって面接練習をする先生が割り振られているのですが僕の担当の先生の方針が、
「練習なんてする必要ない。とにかくはっきり答えろ。どうしても練習がやりたければ勝手にやってくれ。」
こんな方針でした。
その割り振られた先生以外でも、自分の仲が良い先生などにやってもらうことも可能でしたが、僕はもちろんそんなことはしませんでした。
なぜかって?
そんな面接練習を頼むほど仲の良い先生なんていないないからですよ。
なにより、知ってる人に面接聞かれるのが個人的には一番嫌です。
まあ、これも僕が普段から真面目な人間でないからかもしれませんが。
そもそも僕は面接をナメていたので、わざわざそこまでするはずもないです。
この時点で僕が普段通りではない真面目なフリで面接を受けようとしていることは無意識に確定していました。
友達と喋りながら軽く質問しあったりすることはありましたが、全然しっかりしたものではなかったですし、むしろふざけてました。
「今日の朝ごはんはなんでしたか?」とか言い合ってましたからね。
そしてこのノー練習も相まって、本気で面接のことを考え始めたのは約1週間前。
ここから、僕の面接において失敗の原因である「中途半端な対策」が生まれます。
まずは定番であるアドミッションポリシーだとか、なんとかポリシーとかを書き出しました。
あとはそれにいい感じに繋がりそうな理由を考えて志望理由は完成。
僕が受験したのは経済学系の学部だったのですが、学部や分野への興味関心だとかの内容は最高にひどいです。
特にこの項目が原因で僕は面接で崖っぷちに立つことになります。
そしてその内容、つまりは僕の失敗エピソードを、実際の面接で聞かれた内容なども踏まえてお話していきたいと思います。
僕が受けた面接の詳細
解説の前に、僕が受けた面接の形態などを先に説明しておきましょう。
見やすいように、簡単に以下にまとめました。
面接内容:大学受験
面接形態:個人面接
面接時間:約15分程度
面接官:2人
こんなところですかね。
基本的に特殊なことはなく、他の大学と同じようないたって普通の面接でした。
ただ1つ違ったのは、僕がとんでもなく面接をナメていたという事実だけです。
真面目なフリをする
僕が面接で何を失敗したかというと、超簡単に言ってしまえば、冒頭で言った通り「真面目なフリをした」ということ。
これだけ聞くと「いや、面接は誰でも真面目なフリするでしょ?」
と思われるかもしれません。
ですがちょっと「真面目なフリ」の方向性が違います。
もう少し詳しく言うと「話の内容で真面目なフリをした」のです。
具体的な僕の面接での応答を例に出しましょう。
ある私立大学の経済学部の面接を受けた、という場面です。
面接官「なんで経済学部志望なの?」
僕「ミクロ経済に大変興味を持ったからです。より小さな経済主体であるミクロ経済は、日本の経済の基礎となるもので、、、(以下略)」
面接官「他に経済学で気になる分野は?」
僕「株に関して興味があります。NYダウ平均株価が史上最高値を更新(当時)し、、、(以下略)」
この一部を見ただけでも、僕の真面目なフリ加減がよく分かるんじゃないかと思います(笑)
正直こんなこと全く持って思っていませんし、興味さえありませんでした。
ただ、何を言えばいいのか迷いながらふと思い浮かんだそれっぽいミクロ経済と、対策を考えているときニュースでちらっと見た株価の情報を調べてそのまま言いました。
これが僕の面接の運命を左右します。
面接官に攻められまくる
こんな受け答えをした僕ですが、当然その報いを受けることになります。
いくつか僕が実際にされた質問をご紹介しましょう。
先ほどの、株の話をした後のことだと思ってお聞きください。
面接官
「株ってどういうものなの?」
「今回株価が最高値になったのはどうして?」
「株って値段変動するけど、どういう原因?」
面接官からは質問の嵐、どんどん僕の発言を掘り下げられます。
質問の量もこんなものではなく、こんなようなやりとりを何度か繰り返しました。
そして冒頭でも話したように、僕は中途半端な対策しかしていません。
始めの方はなんとか食らいついて答えていた僕ですが、次第に本当に訳わからない質問も増えてきます。
遂に答えられなくなり一度黙ってしまう
僕の大して中身の詰まっていない脳みそをフル回転させながら、どうにか答えを捻り出していました。
ですが、遂にそれも限界を迎えます。
直前に「株価がなぜ動くのか」という質問をされて、それに対しては「会社の業績が~~」みたいなそれっぽいことを答えました。
ですがその次の質問が
「じゃあ、なんでそれによって動くの?」
質問に対する回答が分からなくなってしまった僕は、なんと何も答えられずに黙り込んでしまう。
この質問、理由の理由を聞いているんですよね。
「リンゴは赤いです」と言ったら「じゃあなんでこの色は赤って言うの?」って聞かれているような気分でした。
真面目に勉強している人であれば答えらえたのかもしれないですが、中途半端な対策の僕には無理でした。
そこで僕が苦し紛れに出した言葉は
「すみません、少し考えさせていただいても良いですか?」
面接でこんなこと言う人なんて、聞いたこと無いですよね。
この言葉を言うのにも相当勇気が必要でした。
幸い面接官の方が優しかった(こんな質問をしてくる時点で優しいかはかなり怪しいが)ということもあり、「いいですよ」と言ってもらえましたが、問題はここからです。
わざわざ時間をもらったからには、何か答えないといけません。
実際には30秒ほどだったでしょうか。
ですがあの面接官との無言の空間は、僕にはまるで永遠のようでした。
全身の穴という穴から冷や汗が噴き出てきました。
なんとか何も答えが思い浮かばないという最悪の事態だけは避けられましたが、今思い出しても何を言ってるか分からないような恥ずかしい内容なので忘れさせてください。
と、こんな調子で狂った面接を終えた僕ですが、終わった後は本当に死んだと思っていて、なんなら次の受験のことさえ考えていました。
ですが、運に恵まれたのかなんなのかは分かりませんが無事合格することができ事なきを得ましたね。
面接はナメてかかるもんじゃない、ということを身をもって知ることができました。
失敗の原因
ではなぜ僕がこんな失敗をすることになったのか。
まずは簡単に、失敗した原因の表面部分を洗い出してみましょう。
単純に面接をナメてた
正直これが全ての元凶と言っても過言ではないですね。
まあでも面接にナメてかかるのなんて稀な人間かと思うので、この話はあまり役には立たないかもしれません。
面接ナメて受けるわけないだろって方は、飛ばして次の項目へ行ってしまっても問題ありません。
では話を戻しましょう。
僕が対策をしっかりしなかったのも、ノー練習で面接に挑んだのも、真面目なフリをしたのも、全ては面接をナメていたことが原因と言えるに違いありません。
面接はナメてはいけません。これだけは本当に超重要です。
ナメてると僕みたいに話を深掘りされて痛い目を見ます。
もちろん面接官によっては1つの事柄に対して深掘りしてこない人もいるので一概には言えませんが、面接官がどんな人でどんな質問をしてくるかはその時にならないと分かりません。
面接では話の内容を深掘りされるという前提で面接をシミレーションしておいた方が無難です。
浅すぎる対策
僕の面接での大失敗のメインディッシュである「何も答えられない」の原因はもちろんこれです。
単純に対策が浅すぎる。
おそらく面接官の方もそれを見抜いて僕に深掘りした質問を繰り返してきたのではないでしょうか。
最初の方はそこそこ対策済みなので質問に答えることはできますが、次第に答えるのが苦しくなります。
例えるなら、自分の知識の岩盤に辿り着いたとでも言うべきでしょうか。
こうなったらもう詰みです。
そうならないための対策として過去の自分に言いたいことは
「対策はちょっと深く、そしてなるべく広く。」
その1つの分野だけに関して一直線に深掘りしていってはすぐそこに辿り着いてしまいますが、「近いけどちょっと別の分野」の話を織り交ぜていきます。
簡単に言えば、話の逃げ道を作って話をしていくということですかね。
1つの事柄からより様々な話を展開していけるというのは、面接ではかなり高評価です。
これをするだけで面接で詰む可能性が何倍も減るのではないでしょうか。
根本的な原因
これまで2つ、僕の面接におけるミスとその対策方法を解説してきましたが、根本はもっと別の部分にあります。
それは、僕がこの面接の本質を理解していなかったから。
面接の本質と言うよりは、面接で聞かれる内容の本質、ですかね。
本質と言うと、なにか壮大なものだと思う方もいるかもしれませんが、そんなに難しい内容ではありません。
簡単に言ってしまうと、「その内容について正しく理解をしているか。」ということです。
僕の場合で言えば株について、「なぜ動くのか」ということ(つまりその原理)までは調べれば分かる内容なので答えることができました。
しかし、その株が動く原因によりなぜ動くのかということまでは理解できていなかったため、僕はこの質問に答えることができなくなってしまいました。
つまりこの質問で何を聞かれているかというと、簡単に言ってしまえばこの「株価」という分野の本質の事を聞かれているんですよね。
本質というのはただ何も考えずに調べていては答えは見つからず、自身がその分野に興味を持って自主的に知ろうとしなければ知ることはできないです。
これができれば問題は無いのですが実際にそんな簡単なものではありませんし、真面目なフリをしようと考えている人たちにはそうそうできるとは思えません。
実際にできなかった僕が言うんですから間違いないです。
そこでどうしたら良いかという話を、次にしていこうと思います。
面接は自分の世界に引き込め
何を言っているのか分からないかと思いますが、僕はこれが面接の攻略法だと思っています。
僕が面接で答えを言えずに黙ってしまったという話をしましたよね。
この問題、実は僕が面接をナメていたから起こるということでは無く、この失敗は面接をナメていない普通の受験生にも起こり得ます。
少し考えてみてください。
自分が受験だったり就活だったりで受ける面接の面接官はどういう人間ですか?
おそらくほとんどの場合はその学部や会社の人間ですよね。
そんな人たちにその分野の知識で勝てるわけが無いんです。
優しい面接官であればそれなりの対策をするだけで良いかもしれませんが、厳しい面接官に当たった瞬間に、どんなに頑張って調べたり考えたりしたことも全くの無意味です。
でも深掘りされたらどうするのさ???
ずばりその答えとして僕が最も良い答えだと思うのが
「自分の世界に引き込む」
これ本当にめちゃくちゃ大切で、これができればもはや面接対策は完璧と言っても過言ではありません。
先ほどから話しているような株を例にするのなら、株の話だけでは知識が持たないので少しづつ一般家庭的な話に少しずつシフトしていくなど。
言い方を悪くすれば、話を逸らすといった感じです。
自分のトーク力に自信があるのなら、単純に自分の考えに引き込んでしまうというのも良いでしょう。
そういったある決まったテーマに関してばかりではなく、単に「この人はなんか独創性があっていいな」と思わせてしまっても構いません。
ただ、もちろんやりすぎは禁物です。
話を逸らし過ぎれば「こいつ、聞かれていること分かってないな」と思われてしまいます。
同じように、自分の考えに無理に引き込もうとすれば「こいつ、自分の話しかできないのかよ」と思われてしまうので注意してください。
失敗したからこそ言えること
今まで長々と僕が面接で失敗したエピソードと有効な対策という観点でお話させていただきましたが、今回僕が最も伝えたいことはここからです。
面接は楽をしようと思えばいくらでも楽ができる試験です。
というのも、これまで話してきたように面接官ガチャみたいな多少運の要素も絡んできますし、運が良ければなんとでもなることだってあるんですよね。
面接をやる場面というのは大抵人生のターニングポイントになりえる場面であり、失敗は許されないことがほとんど。
楽をしようとすればできますが、これまで話したように
・「自分の世界に引き込む」ようなことができる自信のある人
これがある人は面接で不利な状況であっても切り返していけるのでとても重要スキルです。
そして、もっと言うならば
・失敗するかもしれない、というリスクを背負える覚悟のある人
この覚悟を持っていない人はあまりオススメできません。
人生において重要な局面でリスクを背負うことは容易ではありませんし、これは個人的に思うことですが、それができる人は多分面接に受かるような人間です。
一応言っておきますが、僕みたいに何も考えずにただ面接をナメて楽しようとしている人とは全く別のことですからね。
つまり何が言いたいかというと、
「面接で真面目なフリをしたりして楽に受かろうとするのは、ある種では賭けのようなものなのでオススメはできないよ。」
ということです。
初めに話したように、これは面接で真面目なフリをして良かったという話ではないので当然の結論と言えます。
僕の例があるように絶対に受からないというわけでは無いので少しナチュラルな言い方をしていますが、少なくとも安定性には欠けていることは間違いありません。
不合格になりたくない、危険な道は渡りたくない、という人は真面目に対策していくことが無難なのではないでしょうか。
まとめ
かなり内容が長くなってしまいましたが、今回話した内容はまとめると以下のようなことになります。
・話の内容で真面目なフリは賭けの要素が強いのでオススメできない
・中途半端な対策は自分を不利にする
・対策は「ちょっと深く、そしてなるべく広く」
・聞かれる内容の本質を捉える
・自分の世界に引き込めば面接を有利に進められる
簡単に短くまとめるとこのような感じですかね。
僕のような恥ずかしい面接にならないように、これから面接を控えているみなさんには今回話した内容を少しでも頭の片隅にでも入れて活かしていただければ幸いです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。